「本能寺の変」本当の謎



「本能寺の変」本当の謎
「本能寺の変」本当の謎

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
人気ランキング:229307 位
発送可能時期:下記ボタンを押して納期をご確認下さい。
参考価格:¥ 1,995 (消費税込)

ご購入前のご注意
当ホームページはアマゾンウェブサービスにより運営しています。 商品販売はすべてアマゾンの取り扱いです。最新価格、製品情報はボタンを押してご確認下さい。

購入する/商品をみる

なかなか面白い

記録が伝える明智軍の行軍の矛盾を指摘していく序盤は面白い。
が、私が面白いと感じたのはそこまででした。
変前日の茶会を信長の意図した「ある目的のための演出」と解釈したあたりから、
だんだんと雲行きが怪しくなってきて・・・
信忠が篭った二条城のあまりにもあっけない陥落ぶりを、
近衛前久邸の屋根から鉄砲を撃たれたからという俗説をもって
そのまま流してしまうあたりが残念。
史料の解釈云々ではなく、現実的にそれが可能かどうかをつぶさに検証していく
という姿勢を貫けば(真実を描いているかどうかは別にして)
最高の書物になれた可能性もあったのに、と思わざるを得ない。
最初の調子で秀吉の中国大返しなども検証するのかと思っていたが、それも無し。
筆者自身はおそらく自覚していないのだと思うが、
フロイスの光秀に対する好ましくない評価を色々と引用しているが、
もし本当に光秀が信長を打倒したのなら、手放しで褒め称えるのでは?
このあたり、筆者は自説を補強するために細工をしたのだと思うが、
私には逆効果になっているように見える。
『信長公記』、『日本史』、『本城惣右衛門覚書』を随所に引用しているが、
それぞれの自説に都合のいい部分のみに焦点を当てすぎているようにも思う。
この3つの史料それぞれが全く異なる本能寺の変を描写しているのは何故なのかという
私の長年の疑問はやはり解決しませんでした。
史料の内容を精査していくのは重要だが、
何故そのような史料が書かれたのかという視点を持つ研究者はいないのだろうか。

色々不満を述べてしまいましたが、
この本はこの本で一つの完結した本能寺の変を形作っています。
読みやすさという点でも◎。
ところどころに挿入される小説風の描写や、
筆者自身の自己内対読者対話(?)とも言うべき文章に思わず引き込まれてしまいます。
独創的

この手の、歴史の真相に迫ろうと試みる作品に、私は真実は求めない。物事はすべて視点の位置によって、なんとでも言えてしまうからである。例えば、同作では安土城の構造を、「天皇を踏み潰す」造りだとしているが、『信長の棺』によると、それは「天皇をお迎えするための」構造なのだそうである。真実を示すものは、決定的な史料の発掘以外にあり得ない。だからこそ、このような作品には、主題にアプローチする経路や、取っ掛かりを見つけるユニークさを求めたいのである。同作では、本能寺の変の真相への手掛かりに、普通あまり注目されない、佐久間信盛親子への信長による折檻状をとりあげてみたりと、独創的であった。筆者は歴史家ではないそうなのだが、門外漢ゆえの独特な視点が、この本には活かされていると思う。歴史について考え、歴史にふれる喜びを、教えてくれる一冊であると考える。ここにまた、歴史のひとつの可能性が、うまれたのである。
これこそ真相!?

本能寺の変には以前から「本当に光秀が単独でやったことなのか?」とか「確かな動機は何なんだ?」といった疑問が渦巻いていたが、この本を読んでこの事件が起きる過程で様々な矛盾した状況が存在していたこと、当時の織田家の状況、一般にはほとんど知られていない史料を踏まえた上で筆者の出した本能寺の変の真相には、心底感服してしまった。もしこの記述が事実としたら今まで日本史や大河ドラマで見てきたものは何だったんだという思いがしたのと同時に歴史はやはり勝者の手で都合のいいように書き換えられて伝えられている部分もあるということを思い知らされた。本能寺の変に興味がある歴史好きの方には特にお薦めの作品です。
事件の当日に焦点をしぼぅたのは完璧

やはり本能寺の変の当日に焦点を絞り

考察を徹底的に 行った点は実に良い

話の運び方もいいし 力量のある方という印象を受ける

ただ 光秀のもたつきは何?という点に疑問は残るが
興味はそこではないのです。

「本能寺の変」というのは、「下克上の世」を象徴するような事件だと思っています。
その本当の謎と銘打たれれば、興味は倍増してしまいます。

結論から言えば「読みたかったこと聞きたかったことはそうじゃない」です。

たしかに「本能寺の変」にはいろいろな疑問はありました。
光秀自身、信長の息子・信忠、家康に秀吉はもちろん毛利にしても朝廷にしても。
そのほか本能寺の警備云々等もふくめて、かなりの疑問には、納得のいく解説がされていて、「ホォ!」と関心しました。

しかし筆者の最終的な結論には、残念、という感想を持ちざる得ません。
筆者の結論は間違いではありません。たしかにそうです。
間違いじゃないけど、それを言われても。
このタイトルの読者は納得できないんじゃないでしょうか?
いろいろな疑問が解けた割に、最後が肩すかしだったので、
☆3です。



並木書房
真説 本能寺 (学研M文庫)
信長は謀略で殺されたのか―本能寺の変・謀略説を嗤う (新書y)
信長殺し、光秀ではない (八切意外史)
「本能寺の変」はなぜ起こったか―信長暗殺の真実 (角川oneテーマ21)
信長軍の司令官―部将たちの出世競争 (中公新書)




「白村江」以後―国家危機と東アジア外交 (講談社選書メチエ)

「文芸春秋」にみる昭和史〈第1巻〉

「文明の裁き」をこえて―対日戦犯裁判読解の試み (中公叢書)

「本能寺の変」本当の謎

「満州国」見聞記―リットン調査団同行記 (講談社学術文庫)

「民族」で読むアメリカ (講談社現代新書)

「名将」「愚将」大逆転の太平洋戦争史 (講談社+α新書)

「明治」という国家

「明治」という国家〈下〉 (NHKブックス)

「明治」という国家〈上〉 (NHKブックス)




 [link]LLLLL012  [link]EEEEE005  [link]SSSZZ045  [link]TTTAA093  [link]RRRZZ044
 [link]KKKZZ037  [link]TTTXX071  [link]JJJJJ010  [link]IIIZZ035  [link]WWWWW023
 [link3]CCCCC051  [link3]CCCCC100  [link3]CCCCC037  [link3]CCCCC093  [link3]CCCCC013
 [link3]CCCCC034  [link3]CCCCC078  [link3]CCCCC061  [link3]CCCCC050  [link3]CCCCC027